キャンパスブログ
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幼児教育公開講座を開催します!

2016年10月27日 

『次世代の心を育む「環境」の役割 -現代社会を再考する-』

地域活動実践センターでは、各種講座を実施しています。
今回は幼児教育公開講座『次世代の心を育む「環境」の役割 -現代社会を再考する-』のお知らせです。
皆さまのご参加をお待ちしております。

【日 時】11月19日(土)14:00~16:00(受付 13:30)

【講 師】明和政子氏
     京都大学教育学研究科教授。専門は「比較認知発達科学」。ヒトの心の発達とその進化史的
     基盤を明らかにしようとしている。NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?〜最新科学で
     迫るニッポンの子育て〜」では現代の日本の母親を取り巻く子育て環境を科学的に検証し、
     話題を呼ぶ。一般向け著書に『まねが育むヒトの心』(岩波ジュニア新書)など多数。

【内 容】子育てにストレスを感じていることを認めたくない。認めてしまうことに罪悪感を覚える。
     そう感じている方は少なくないかもしれません。しかし、それは誤りです。生物、霊長類の
     一種としてヒトの子育てをとらえなおしてみると、時に抑えられないほどの強いストレスを
     感じてしまうのは、当たり前であることがわかります。なぜなら、ヒトの子育ては、他の動
     物に比べて養育の負担が圧倒的に大きく、また、ヒトは母親ひとりが子育てを担うようには
     進化してこなかったからです。子育てを支える動機、一般に「母性」と呼ばれるものについ
     ても、世間では誤った捉え方が流布しているように思います。母性とは遺伝的に組み込ま
     れ、出産を機に自動的に湧き立つものではありません。子育てを行うための心をはたらかせ
     るためには、「ある条件」が必要なのです。
     現代社会においては、科学的根拠にもとづく子育ての理解、養育する者の心のはたらきにつ
     いての理解がまだ十分とはいえません。当日は、ヒトの子育ての特徴とその営みを支える要
     因について、生物学的・進化的な視点から考えてみたいと思います。ヒトにとって適応的な
     子育てとは何か、それに必要な条件とは何かを明らかにし、現代の子育てに生かすこと。
     今を生きるホモ・サピエンスが取り組むべき課題のひとつは、ここにあります。

【受講料】無料

【会 場】仁愛女子短期大学

【定 員】140名(先着順、定員になり次第、締め切らせていただきます。)

【申込先】仁愛女子短期大学 地域活動実践センター 
     Tel: 0776-43-6609(直通)、0776-56-1133(代表)
     Fax: 0776-56-2553
     E-mail:jissen@jin-ai.ac.jp

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