平成18年度英国語学研修

生活情報専攻 [2007年6月29日]

研修概要

2月17日(土)関西国際空港を約1時間遅れ(13:00過ぎ)で出発し、英国ヒースロー空港にも約1時間遅れ(現地時間16:30過ぎ)で到着し、貸し切りバスで一路ケンブリッジへ。21:00頃学生達はホームスティ先に入った。教員もB&Bの The Bridge Guest House に到着。翌日は日曜日だったので、学生達はホストファミリーと1日過ごすことになったが、学んだ英語を駆使して一生懸命コミュニケーションをとったとのことである。

19日(月)からは、Studio Cambridge で授業が始まり、基本的に午前中は引率日本人教員の出席・体調確認の後、Studio Cambridge の担当教員によるコミュニケーションを中心とした授業。午後からは、校外での activities で、ケンブリッジ市内の大学、教会、美術館などの見学、punting や afternoon tea の体験、それにロンドン市内観光などいろいろな経験をすることができた。Activities は学生達の最も気に入った活動だったようである。また、27日(火)には The British Museum 見学の後、ミュージカル“The Phantom of the Opera”(「オペラ座の怪人」)を見に行き、事前の学習効果もあり、みんな感動の観劇であった。

Studio Cambridge での担当教員は Ms. Alexandra Carter という南アフリカ出身の女性で、学生達の学習活動全般を担当してくれた。また、 group and social program coordinator は Ms. Layla Evans という地元ケンブリッジの女性で、プログラム全般にわたって行き届いた計画をしてくれた。

2週間の語学研修を終了し3月3日(土)ケンブリッジを出発することになったが、タクシーが学生達のホームスティ先に迎えに行くと、お世話になった家族と学生の涙のお別れ劇であった。それから、貸し切りバスでロンドンへ。Eurostarでロンドンを10:10に出発し、パリに現地時間13:59着。1時間の時差があるので、実際の乗車時間は2時間49分である。当日は、暫くバスでパリ市内観光をしてIBIS BERTHIER PORTE DE CLICHY (ホテル)へ。

4日(日)は The Louvre Museum(ルーブル美術館)と Chateau de Versailles(ベルサイユ宮殿)の見学。日曜日ということで、入場は無料であったが、ガイド案内は不可のため、オーディオガイドとなった。5日(月)は朝から夕方まで自由研修で、本部をホテルに置き、学生達はパリ市内へ探索やショッピングに出かけた。夕方18:00 までには学生全員ホテルに帰着し、思い思いのドレスアップでセーヌ川 dinner cruise へ。ライトアップされた The Eiffel Tower が見事であった。また、食事やバイオリン演奏など、学生達にとって楽しく思い出に残る一時であった。6日(火)は 10:10ホテル発。CDG(シャルルドゴール)空港から14:25 発JALが約30分遅れで出発し、翌7日(水)9:07関西国際空港に到着。空港を10:00 頃出発し、途中武生IC、鯖江IC、福井駅東口と停車し、仁愛女子短大へ14:30 頃到着し、今回の語学研修を終えた。

英国語学研修のまとめ

  1. 例年通り、ホームスティ、英語研修、地域文化研修がうまくかみ合って充実した研修であった。特に、バス路線が分かりやすいホストファミリーが選ばれていたのでバス通学が楽であった。
  2. ロンドン、パリの観光が学生たちの学習の成果を感動に高めた。特にロンドンでのミュージカル(”The Phantom of the Opera”)鑑賞、パリでのディナークルーズは学生たちに研修の苦労のあとの大きな喜びと自信を与えた。ミュージカルとパリでのディナークルーズはこの研修の大きな思い出となって学生たちの語学研修やホームスティの苦労を吹き飛ばしてくれたと思う。
  3. 学生達は英語によるコミュニケーションの問題を何とかクリアした。授業を理解することはもちろん、ホストに電話をかけたり、バスに乗ったり、買い物をしたりという生活英語を何とかこなせるようになった。かなりの学生は英語の更なる上達を目指す高い動機づけを持って帰国した。
  4. この事業の大きな副産物になったが、今回も自立心や責任感、思いやりや優しさを身につけることができた。参加学生の殆どが自立や成長ができるようになったと話している。
  5. 事前研修、現地でのStudio Cambridgeの研修、研修後の課題、ホームスティ、ケンブリッジでの生活が今回の研修でも見事に組織的に機能した。
  6. このプログラムは学生たちの自立心を育て、チームワークを発揮し協力し合い助け合う心を育てた。また、責任の重さも学んだと思われる。
  7. 引率者はこれまで通り2名必要である。事故などがなくても、学生の安全などを考えると2名が妥当と考える。
  8. 現地での語学研修、地域文化研修、ホストファミリーの手配、問題調整、学生の病気等はStudio Cambridge が対応。Studio Cambridgeは世界中の国から留学生を受け入れていて、プログラムも若年向けと成人向け語学研修、資格取得研修、ビジネス研修など多くの研修プログラムを持ち、ニーズに合わせてカリキュラムの編成も柔軟に対応できる。今回の研修が成功した大きな理由は、このStudio Cambridge に負うところが大きい

平成19年3月

引率者:内藤 徹、田中洋一

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