管理栄養士の仕事を選んだ理由は?

栄養士を選んだ直接的なきっかけは祖父の入院です。一時は危ない状態だった祖父が、栄養面からのアプローチのおかげで体調が良くなったという状況を経験。栄養でここまで人を元気にさせられるのだと知り、それがきっかけで栄養士という仕事に目を向けるようになりました。正直、それまでの選択肢にはありませんでしたし、料理も得意ではなかったので不安もありましたが、周囲にも相談して栄養士の道へ進むことを決めました。仁愛女子短期大学では、いろいろなことを学ぶ中で、楽しさや面白さが感じられるようになり、不安も解消。また病院実習など、学外実習でさまざまな職場を見たことは、後に職場選択の大きな指針になりました。結局、きっかけになった祖父のこともあり、食事や栄養を通じて患者さんの治療や健康維持に関わることができる、病院栄養士に魅力を感じ、今の仕事をしています。

管理栄養士の仕事でやりがいを感じるところは?

患者さんと接した際に「おいしかったよ」と言われるのが嬉しいですね。クリスマスやお正月などには、行事食としてメニューにケーキやおせち、ちらし寿司などを入れるのですが、その時に「おいしかった、ありがとう」と書かれた手紙やメモをもらうのが本当に嬉しいですね。調理師さんや他の栄養士さんと一緒に見て喜び、次への活力にしています。また、病院では食事についてのアンケートや、患者さんから直接意見を伺う病棟訪問を行っていますが、この病院には高齢の入院患者さんが多く、中には食事が進まないため回復の遅い方もいます。患者さんの好みに合わせた食事を提供することで、今まで食べられなかった方が食べられるようになり、少しでも元気になれた時には、良かったと思うと同時に嬉しさを感じます。やはり、人の健康に関わっているということが、栄養士にとってのやりがいです。

仕事をする上で大切にしていることは?

患者さんの声とスタッフとのチームワークです。食事が楽しみという方は多いですし、病院で禁止されている食品やアレルギーがある方の食事には特に気をつけていますね。また、献立を立てるのは栄養士ですが実際に作るのは調理師です。チームワークで乗り切れたことも多々あるのでチームワークは大切です。そして、先輩栄養士や調理師の方の良い点はどんどんと真似して取り入れるようにすることで、仕事が早くできたり、自分の欠けている点が発見できたりします。人との関わり方は難しい点もありますが、必要不可欠で大切だということを忘れず、仕事をしています。

同僚から見た菜畑さんは
献立作成や発注はもちろん
食品管理にも自ら取り組む人

荒井さん
現在、菜畑さんには給食管理を中心に業務をお願いしています。今では献立作成や発注など、すべてを菜畑さん一人に任せてしまっている状況ですが、食品の管理などにも自ら進んで取り組んでくれるので、とても助かっています。今後は、病棟での患者さんへの指導や食事相談も増えてくると思いますが、活躍してくれることを期待しています。
Private Life
体を動かすこと
マラソンにバレーボール
体を動かすと気分転換になります

レジャー感覚ですが、一昨年は職場の同僚と一緒にマラソン大会に3〜4回参加しました。今は週1回、地元のママさんチームに参加してバレーボールを楽しんでいます。声を出して、体を動かし、仕事とは違う環境で汗を流すことが気分転換になります。
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