卒業研究2007(1)えかきうた

幼児教育学科 [2007年8月 8日]

窪田、酒井、佐々木(指導教員 長谷川 和子)

研究の動機

私たちは子どもの頃、えかきうたで遊んでいた記憶があり、とても興味を持っていたように思います。でも、実習に行ったところ、子どもたちがえかきうたで遊んでいる姿を見かけなかったので、えかきうたの面白さを伝えることが出来たらいいな、と思いました。

ねらい

  1. えかきうたの面白さを知る
  2. えかきうたに興味を持つ
  3. 完成した時の達成感や満足感を味わう

研究過程

  1. えかきうたについて調べる
  2. PowerPoint作成
  3. 中間発表
  4. ピアノの伴奏付け
  5. 保育園発表準備
  6. 保育園発表......12月27日(水)・1月11日(木)

えかきうたについて

えかきうたは、音楽と絵を描くことがひとつの遊びに集約されていて日本に古くから伝承されてきました。子どもが自然に音楽と触れ合うことができ、口ずさみやすいリズムや節が付いているとても魅力的な遊びです。

えかきうたのなりたち

えかきうたは、文字も含めていろいろな形が自由に使われ、歌も伴っているため、子どもたちの絵かき歌として伝承されるようになったそうです。

ここに示す「ヘマムショ入道」は鎌倉時代の文字絵であり、「へのへのへもじ」もすでに江戸時代の寺小屋で読み書きを習う子どもたちが、退屈まぎれに書いて遊んだそうです。

 

伝承される理由

  1. 一人でも自由に遊べる。
  2. 広い場所を必要としない。
  3. 即興性、創造性、意外性が強い。
  4. 日常語にあった歌詞とメロディーのため、自然に口ずさめる。
  5. 完成図が残る。

私たちの考える子どもへの影響

  1. 好奇心旺盛な時期なので、興味を持って活動にとり組むと思う。
  2. 幾何図形による組み立ての時期なので、えかきうたの絵が完成することに、喜びを感じると思う。
  3. 興味を持つ、持たないは、個人差があると思う。
  4. 表現力が豊かな時期なので、個性ある絵が仕上がると思う。

発表【対象年齢5歳児】

考慮点
発達段階を調べ、子どもたちがえかきうたを楽しめるような発表にする事をねらいとし、子どもたちのペースに合わせピアノ伴奏を行いました。また、子どもたちが好きなキャラクターを取り入れ、興味を持てるようにしました。
問題点
子どもたちに聞かせたくない言葉が歌詞の中にあったので、題材を選ぶときに歌詞の内容を確認し、歌詞を変えるなどの工夫をすればよかったと思います。男の子には、ウルトラマンの題材があったけれど、女の子には、興味の持てる題材がなかったのでもっと考慮するべきでした。
発表後(先生方のご好評)
普段ほとんどえかきうたに触れる機会がなかった子どもたちは、"もっとしたい"という子どもたちが多く、興味を持って活動に参加していました。子どもたちの興味ある題材だったので、良かったと思います。

まとめ、今後の課題

えかきうたに興味を持っている様子が見られ、私たちが考えた子どもへの影響として、結果を得ることができたと思います。また、子どもたち一人ひとりの個性がひかる絵に仕上がり、えかきうたの面白さを伝える事ができました。えかきうたに触れ合うきっかけ作りができた事は、私たちにとってもいい影響となりました。この研究を通して得たこと・感じたことを、これから保育者になり、実際の現場でいかしていきたいと思います。そして、えかきうたの素晴らしさをもっと伝えていきたいと感じました。

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