食物栄養専攻の在学生/卒業生の声

在学生の声

こばやし さん(2年)

美味しさの背景にある「工夫と根拠」を知る栄養士へ。

ジンタンに進学した理由

小学校の給食がとても好きだったので、「もう一度食べたい!」という思いで進路を検討。献立から給食にかかわりたいと考えて、調理師ではなく栄養士をめざすことに決めました。 短大を選んだのは、早く社会に出たかったから。何より、資格を取得して手に職をつけることが自分のためになると考えました。

1年次

授業やテストが次々と続いて学習量に圧倒されますが、慌ただしく勉強に追われているうちに、調理や栄養の基礎的な知識・技術を一通り学ぶことができました。千切りのテストもあり、基本が大切であることを実感します。 パンはどうして発酵するか知った時には、今まで特に疑問に感じていなかった料理の背景に、さまざまなストーリーや根拠があると気づくことができました。

調理学実習では、とても多くの調理経験を積むことができます。

2年次

5人ほどのグループで人数分だけをつくる1年次の調理実習とは違い、2年次の「給食管理実習」では、集団給食に挑みます。限られた時間内に約20人で100食近くを調理するため、すばやく分担を決め、担当分が終わったら 他を手伝わなくては間に合いません。普段からみんな仲がいいので難はありませんが、チームワークの大切さを学びました。一方で、ジャムや発酵食品などの加工食品づくりをする「食品加工実習」は、私のお気に入り。 手間ひまをかけて素材から味わいを引き出し、食に向き合う時間と美味しさを学びました。

給食管理実習の様子。段取りや役割分担がより重要になります。

仁短だから学べたこと

栄養士の働く現場で、工夫とやりがいを発見

栄養土の現場を知る施設実習では、1年次、2年次で異なる病院へ。職場によって仕事のやり方が違うこと、厳しさややりがいなど、実際に働いてみないとわからないことがあると実感しました。驚いたのは、病院食ならではのこまやかな配慮です。 同じ料理でも患者さまの状態によって塩分量や柔らかさなどを調整して提供することや、具体的な切り方、レシピの違いを知りました。管理栄養士の方にヒアリングして、朝昼晩でメイン素材や調理方法がかぶらないようにすることなど、美味しく食べていただく工夫も学びました。

卒業後の進路

認定こども園に勤める予定です。就職活動の一環として体験実習をさせていただいた時、甲殻類アレルギーがある子どものために鶏肉を海老の形に加工するという愛情こまやかな対応に感動して志望しました。 私も、子どもたち全員が楽しく食べられる給食をつくっていきたいです。実務実習を積みながら学び続け、2年で調理師免許、4年で管理栄養士資格を取得したいと考えています。

ひがし さん(1年)

この先も続いていく成長のステップ。

栄養士をめざして学ぶようになってから、単に好きだった料理に栄養という根拠を関連づけられるようになりました。週に1回以上ある調理実習では、料理を楽しみながら実践力を鍛えています。約100人分の料理をつくる2年次の「給食管理実習」は、先輩方がつくった料理を私たち1年生も試食できる機会になっており、来年の学びやめざす成長の到達点が見えてきました。春には、初めての施設実習があります。卒業後も働きながら管理栄養士の資格取得に挑むつもりなので、進路を見つめる機会にしたいです。

卒業生の声

にしもと さん(2015年卒業)
現在は老人ホームに勤務

美味しくて栄養のある「食事」で、利用者さんを元気にしたい。

元気で長生きだった曾祖母を見て、「食事を通して人の健康を支えたい」と思い、この道を選択。献立作成から調理、栄養ケアマネジメントまで一連の業務に携わっています。利用者さんの身体の状態に応じた食事提供・栄養管理によって、元気になっていく様子を見られることが大きなやりがいです。その反面、小さなミスも命にかかわるので、慎重かつ丁寧に作業を進めるよう意識しています。先日、ステップアップのために管理栄養士国家試験を受験。仁短のリカレント講座※が大いに役立ちました。

※本学を卒業し、栄養士として働きながら管理栄養士取得をめざす人を対象とした、管理栄養士国家試験対策講座。

職場の方から一言

ながた 様 管理栄養士

ひたむきな姿勢が、周りからの信頼につながっています。

にしもとさんの働きぶりは、素晴らしいの一言に尽きます。親しみやすい雰囲気でありながら、しっかりとした芯を持ち、コツコツと作業に打ち込む姿は好感が持てます。理解力があり、一度言ったことは必ず頭に入っているので、栄養部門以外の職員もにしもとさんに大きな信頼を寄せています。管理栄養士の資格を得たら業務の幅が広がるので、栄養管理について話し合う担当者会議にメインとして出席してもらう予定。さらなる成長が楽しみです。

もりかげ さん(2017年卒業)
現在は食品会社に勤務

福井の魅力を味わいにした健康的な食を提供していきたい。

もともとあった商品開発への興味に加えて、在学中に福井の食材を使った料理づくりを通して地産地消の大切さを実感したことから、永平寺町でごま豆腐などの健康的な商品づくりを行う食品会社へ入社しました。総菜などの製造から直営店での接客、販売まで、食の流通にー通りかかわって働いています。商品開発にも積極的に携わり、今年は私が考案した「豆乳黒糖シフォンケーキ」が店頭に並びました。美味しい食をお届けするために、仁短での学びを通して身につけた正しい調理方法や衛生管理などの実践力を活かしています。

職場の方から一言

かみで 様 キッチン担当

今後入社する仁短の後輩を引っ張っていく存在に。

同じキッチン担当であり、協力して働く機会の多いもりかげさんと私は、ともに仁短卒業生。自分で考えて積極的に動くことを学んできた仁短生らしい、手際が良く物おじせずに行動する姿勢に、いつも感心しています。特に、新作スイ一ツの考案では、何度も試作を重ね、周りにアドバイスを求めて上手に反映して、商品化を叶えました。今後は直営店のホールリーダーとなっていただき春に入社する仁短の後輩たちの指導もお任せするつもりです。

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