生活情報デザイン専攻の教員&学生座談会

教員×学生座談会

情報マネジメントコースの学生たちは、普段どんなことを考えて仁短で学んでいるの?将来の夢は?
先生と学んだ2年間と自身の成長について語ってもらいました。

左)澤崎 准教授
時代に左右されない力を身につけてもらうため、時代に合った教育方法を日々模索中。
中)ほりぐち さん(2年)
「この人なら大丈夫」と思ってもらえるような信頼される事務職をめざしています。
右)はしづめ さん(2年)
どんな時も落ち着いて対応できる社会人になりたいです。

将来の夢が曖昧だった私が、仁短を選んだワケ。

澤崎先生
二人がこの専攻で学ぼうと思ったきっかけを教えてもらえる?
ほりぐちさん
高校卒業時には将来の進路が定まっておらず、まずはどんなビジネスでも必要となるパソコンスキルを身につけながら、将来の道を見つけていきたいと思って入学しました。
はしづめさん
私は商業高校出身で、もともと事務職志望です。事務職の就職率が高い仁短でスキルアップしたいと考えて、この専攻を選びました。
澤崎先生
ほりぐちさんとはしづめさんのように、入学以前のパソコンスキルは個人によって違うから、多くの授業は基礎からスタートし、上級者には応用問題や上位レベルの課題を提供するなど臨機応変な指導を心がけているんだけれど、実際の勉強はうまくいっているかな?
ほりぐちさん
簿記の授業はレベル別クラスで学べるので、自分のペースで学習し、簿記検定3級に合格することができました。
はしづめさん
一緒にMOSや日商PC検定3級(文書作成)にもチャレンジしたよね。今、めざしているのは漢字検定2級。受験する仲間で集まって勉強しています。
澤崎先生
ラーニング・コモンズに集まって頑張っているね。備え付けのパソコンで摸試を解いている様子をしばしば見かけるよ。
ほりぐちさん
やさしく気さくな先生ばかりで質問しやすくて、試験前には本当に助けていただきました!

就職に有利な資格を、無理なく取得しよう!

はしづめさん
「ビジネス文書演習」の授業で一通り学ぶことができたから、日商PC検定を受験して実力を試してみようという気持ちになりました。
澤崎先生
せっかく基礎からしっかり学ぶのだから、資格試験の挑戦は、良い腕試しだね。教える側もできるだけ授業内でも摸試に挑戦してもらったり、課題を通して復習の機会をつくったりと、サポートするように努めているよ。
ほりぐちさん
先生方は、いつ、どんな資格試験があるのかを把握されていますよね。就職活動時期までに無理なく資格取得できるように受験のタイミングをアドバイスいただいて助かりました。
澤崎先生
自分のペースで無理なく学び、社会人として必要なスキルを着実に身につけてもらいたいからね。授業のゴールは資格取得ではなく、実務で役立つ実践力を身につけることだと考えているよ。
はしづめさん
私たち二人がゼミ(専門演習)で取り組んでいる、タブレットを活用した地域調査も、実践的な学びですね。
ほりぐちさん
教室を飛び出して自らデータを収集・分析し、情報処理を行うことで結果が目に見えてくるため、やりがいがあります。
澤崎先生
実は、どんな授業においても、みなさんがビジネスの現場ですぐに役立てられるジェネリックスキルを磨けるように学びの内容が考えられているんだよ。

いろんな授業を通して身につくジェネリックスキル。

澤崎先生
ジェネリックスキルというのはパソコンのスキルだけでなく、コミュニケーション力やビジネスマナーなども含めた、どんな職業にも活用できる幅広い力のことだけど、学ぶうえで特に印象的だった授業や、力が身についたと実感できていることはある?
ほりぐちさん
「行動と心理」の授業が興味深くて、今まで触れたことのない心理学の知識が得られました。実生活の会話でも役立っています
はしづめさん
私は、「コミュニケーション演習Ⅱ」の授業が新鮮でした。物語の朗読を聴き、その内容を頭の中で整理してから、400字詰め原稿用紙にまとめるんです。文章表現の訓練になりました
澤崎先生
他人の話を聞く力も、聞いたことを相手に伝える力も、コミュニケーションには欠かせないね。必ずしも自分の意見を主張することだけがコミュニケーションではないと学ぶ、良い機会だったね。
はしづめさん
授業を重ねるごとに、鍛えられて実力になっていると感じ、自信になりました。
ほりぐちさん
こうして仁短で学んだことはすべて、社会に出るまでに身につけておくべきジェネリックスキルなんですね。
澤崎先生
そう!入学してすぐの頃、「キャリアプランニング」の授業などを通して2年間の計画を作成したことを覚えているかな?みんな、自分がめざした成長を手に入れているんだよ。卒業後の活躍が今から楽しみだね!

教員×学生座談会

情報デザインコースの学生たちは、普段どんなことを考えて仁短で学んでいるの?将来の夢は?
先生とともに地域の人々と交流した経験を中心に語ってもらいました。

左から、
まつしま さん(2年)
卒業後は、カーテンのメーカーに就職。使い手のことを考えたものづくりをしていきたい。
たばた さん(2年)
いろんな活動を通して人とつながる楽しさを知ったから、今後は自分がつなげる側になる。
西畑 敏秀教授
福井生まれ、福井育ち。福井の良さを学生にも感じてほしい。
のさか さん(2年)
福井の魅力を誌面にデザインして発信できるようなデザイナーをめざしている。

仁短だから学べるデザインって何だろう?

西畑先生
デザインを学ぶきっかけは人それぞれだけど、たばたさんは高校時代は美術部だったよね?元々デザインに興味があった?
たばたさん
はい。普通科高校で美術部に所属していました。仁短でデザインを学ぼうと決めたのは、仁短が森田地区のお祭りである「もりのわフェスタ」など、さまざまな連携活動をしていると知って、私もデザインでいろんな人とかかわりたいと思ったからです。
西畑先生
たばたさんは、仁短以外のプロジェクトにも参加しているね。
たばたさん
「福井学生まちづくり班」ですね。まちづくりを通して、大学生が、まちの成長、自分の成長をめざす活動です。仁短からの参加は私一人で、大学3年生や4年生と一緒のグループで活動中。「エモい」というキーワードを使って、これまで言葉にできなかった福井の魅力をインスタグラムで発信したりとか。
西畑先生
デザインの依頼も結構あるんだって?
たばたさん
の「エモい」の発信をするグループのロゴを私がつくったら、他のグループからも依頼が来て、いろいろ頼まれることが増えました。
西畑先生
たばたさんのように友人や地域のために個人的に制作をする機会もあるけれど、仁短には、地元の行政や企業、まちづくり団体からのデザイン依頼が多い。キャラクター制作や、デザインを通じたイベント、地域活動への参加など、多彩だよね。福井県警のサイバー防犯ボランティアのポスター制作にも参加して、デザインが採用されたよね。
のさかさん
福井を美で盛り上げたいという地元の活動「美めぐり ふくい」のロゴづくりでも、西畑先生ご指導のもとに田端さんと一緒に参加して、採用いただけました

おしゃれで可愛いだけがファッションじゃない

たばたさん
のさかさんとは、仁短祭(大学祭)や「森田文化祭」という地元のお祭りでも一緒に活動しているよね。
のさかさん
発端は、廃材を使って屋台を制作するという、あるクラスメイトの卒業研究。そのワゴンのような可動式の屋台を使って、「みんなでマーケットをやろう!」と、個々の活動につながっていった
たばたさん
私は屋台で似顔絵を描いた。みんなでつくった梅ジュースを販売する屋台も好評だったね。
のさかさん
私は、服の制作過程で毎回出てしまう端切れや糸くずでつくったアクセサリーを販売。仁短から屋台をコロコロ押して会場へ赴く道すがら、住民の方から、「どこで何するの?」と声をかけてもらえて、うれしかったな。
西畑先生
たばたさんやのさかさんの取り組みはまさにアート思考だね。のさかさんは、卒業研究でもファッションを消費することへの疑問を提起していて面白いね。
のさかさん
これまでファストファッションと呼ばれる大量生産・大量消費される服ばかり着ていた自分に疑問を抱いて、夏休みの1カ月間、自分でつくった服だけで生活したんです。服づくりでは反省点ばかりだけれど、「服を着ていたのではなく、着させられていた自分」に気づくことができました
西畑先生
いらなくなったものを自分たちの手でもう一度デザインし直すことによって新しい価値をもたらすアップサイクルの活動だね。こうして予測もしなかった作品が生まれたり、人がつながったりすることが、仁短らしさだと思うよ。

福井で生きていく私たちが福井をデザイン!

西畑先生
ファッションといえば、まつしまさんは高校でテキスタイルデザインを学んでいたよね。
まつしまさん
そうです。そこから更にデザインを深く学ぼうと仁短へ進学しました。仁短では、2年前期にプロの方に指導いただきながら森田地区の魅力を映像にして「もりのわフェスタ」でプロジェクションマッピングを発表したことをきっかけに、地域を盛り上げていくことに夢中になって...今年は、卒業研究としてオリジナルストーリーによるプロジェクションマッピングを制作中です。
西畑先生
映像制作って、なかなか難しいんじゃない?
まつしまさん
映像制作自体も難しいですが、どういうストーリーにするか、それをどのように見せるか、さらに、映し出す森田給水塔の形状をどのように活かすかなど、課題がいっぱいです。
西畑先生
でも、みんなに見てもらえるのはうれしいよね
まつしまさん
はい。それに森田の人たちが地元を盛り上げることにどれだけ力を入れているのかを知っているから、森田地区のために、森田の良さが伝わるデザインにしたいという思いで頑張っています。
たばたさん
私も同じ。人が集う場をつくりたいという思いがあるから楽しい。デザインは、人とつながったり喜んでもらったりする手段。
のさかさん
ものづくりだけがデザインじゃないとわかったよね。人とかかわることもデザインだし、準備、制作、その後のことまで、一連の流れをつくることもデザイン
西畑先生
それこそが、デザイン思考。卒業後も、一人ひとりが生活の場で地域の良さを発信していってほしいな。そうすれば、未来の福井はさらに素敵になるんじゃないかな。
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