高校生の頃、病院に行った時に受付の方が親切にしてくださったことがきっかけで、病院受付の仕事に興味を持ち、親に相談したところ、「医療事務という仕事で資格が必要」と言われたことから、この道を考えるようになりました。仁愛女子短期大学を選んだのも、医療事務の資格が取得できることが大きかったですね。夏休みにライセンス支援講座を活用して資格を取得したことで、この資格を活かせる仕事がしたいという思いがさらに強くなりました。就職活動の中で就職指導課の先生に医療関係の事務職に就きたいと相談したところ、調剤薬局の事務職を紹介していただきました。見学に行くまで調剤薬局という仕事をまったく知りませんでしたが、処方せん通りに薬を作るという仕事に興味を持ち、ここで働くことを決めました。
私の担当業務に、患者さんのお宅へ薬を配達するという仕事がありますが、最初の頃は、無事に辿り着けたこと自体に達成感を感じていました。今でこそ随分慣れましたが、私は福井市在住で、勤務地の丸岡の地理を知らないため、時間をかけて地図で確認したりと、結構大変な業務だったのです。それでも薬を届けた時、患者さんから笑顔で「ありがとう」と言われると、とても嬉しかったですね。また、調剤薬局事務の仕事は、医療事務で学んだ治療や入院が中心のレセプトとは異なり、薬の点数が中心です。そのため、新たに覚えなければならない専門知識もありましたが、先輩や上司のおかげで理解も進み、業務が効率良くこなせるようになった時には、大きなやりがいを感じました。最近は、仕事に対して自分なりの工夫もできるようになり、それがうまくいった時には達成感ややりがいを感じています。
速く、正確に、仕事をすることです。薬は人の体や命に関わるものですので、ミスが許されない、責任の重い仕事です。ですから、何より正確に作業することを心がけています。また、体調の悪い患者さんを長い時間待たせたり、薬を渡す順番が前後したりしないよう、早く作業をすることも大切です。そして、これらの仕事には、すべてチームワークが必要です。薬局では薬剤師の方を含め、非常勤とパートもあわせて7名が働いていますが、作業をスムーズに進めるために、注意の必要な処方せんにはメモを書いて伝えたりするなど、助け合ったり、密な連携を図ることも大切だと思っています。