子どもが大好きだというのはもちろんですが、自分が幼稚園の時、担任だった先生がとても優しくて素敵な方で、将来自分もこんなふうになりたいと思ったのが、この仕事を目指した最初のきっかけでした。就職活動をするにあたっては、保育士という選択もありましたが、私が幼稚園の先生を選んだのは、担任として自分のクラスを持つことに憧れがあったからです。私自身、小さい頃から音楽が好きで、エレクトーンやピアノを習っていましたが、自分のクラスを持って、大好きな子どもたちと一緒に、いろいろなことを考えて取り組みたい、特に歌を歌ったり、楽器を演奏したりしながら、音楽の楽しさを伝えたいと思ったからです。現在、5歳児の年長クラスを受け持っていますが、今月の歌を決めて毎日一緒に歌っていますし、その他にも楽しみながらいろいろなことに挑戦しています。
クラスの子どもたちが「先生!」と呼んで、駆け寄って来てくれる時や、今までできなかったことができるようになった時、成長したところが見られた瞬間に、やりがいを感じます。小さなことでは、飛べなかった跳び箱が飛べるようになったり、鉄棒ができるようになったりした時も嬉しいですし、最初は自分のことで精いっぱいだった子が、1年経って、他の子と一緒に力を合わせることができるようになったのを見た時は、子どもの成長を実感し、心から嬉しさとやりがいを感じます。これは担任を持つ喜びの一つですね。また1年目の時、少し引っ込み思案のお子さんを持つお母さんから、「子どもが馴染めるか心配」という相談を受けたので、毎日、園での様子を連絡したところ、クラスが終了する時に、先生のおかげで安心できた、と言っていただきました。保護者の方への対応の大切さとやりがいを感じた出来事です。
挨拶することですね。今の幼稚園で挨拶の大切さを教えていただきましたが、子どもたちと最初に会った時にするものなので、常に笑顔で挨拶するよう心がけています。そして、私が笑顔で挨拶することで、子どもたちも明るく元気に、大きな声で挨拶をしてくれます。そのおかげで、私も元気をもらっていると思います。また、同じ目線で話すということも大切です。子どもと目線を合わせ、表情を見ながら話すことで、子どもの気持ちになれたり、変化に気づくことができるので、子どもとコミュニケーションを図る上では、とても大切なことだと思っています。