教員だった父の影響で、自分にとって小学校の先生という存在が身近だったことから、漠然とですが、子どもの頃から小学校の先生になることを目指していました。しかし、はっきりと心を決められないまま高校へ入学し、そこで保育士という道もあることに気づき、興味を持つようになりました。最終的には、やはり小さい子どもが好き、ということもあって、「保育士になりたい」という気持ちが強くなり、保育士の道を選択。そして、保育士養成に力を入れている仁愛女子短期大学への入学を決めました。短大で専門的な知識を学び、実習などで多くの経験を積む中で、保育士として働きたいという思いがさらに強くなり、地元の越前市で5つの保育園を運営する和楽園を就職先に決めました。ここでの勤務も5年目になりますが、可愛い子どもたちと優しい先輩や同期にも恵まれ、充実した毎日を送っています。
子どもたちの成長を間近で感じることができるのは、やはりやりがいの一つですね。また、子どもたちの笑顔や「先生、大好き!」という何気ない一言で、大変という思いも吹き飛んだりします。そして、保護者の方から「先生のおかげで、子どもが楽しく保育園に通えました」と、感謝の言葉をかけてもらえた時は、この仕事をしていて良かったと、心から思います。保護者の方とどうやって信頼関係を築いたらいいのか、どう話したらいいのか、悩んだこともありましたが、5年の積み重ねは大きく、最近はお母さん方とも気軽に話せるようになってきました。昨年も年長さんを担当し、卒園間近の頃、保護者の方との連絡ノートに「子どもが“先生大好き”といつも言っています。先生、ありがとうございました」と書いてあったのを見た時には、嬉しくて、思わず涙がこぼれそうになりました。
子どもたちがけがをすることなく、元気に過ごせるよう努めるのはもちろんのこと、子どもたちが朝、登園してきた時に、その日1日が楽しく過ごせるよう、「○○ちゃん、おはよう!」と、その子の顔を見て、声をかけるようにしています。帰りの際同じように、明日も楽しく、元気に保育園へ来てくれるようにという思いを込めて声をかけています。また、保護者の方には連絡ノートに書いたり、顔を見た時に話すなどして、子どもたちの体調や園での様子をまめに伝えるようにしていますね。そして、同僚の先生としっかり連携をとることも大切にしています。