小学生の頃は絵を描いたり、ものを作ったりすることが好きでしたが、特にそれを意識することなく、中学校、地元高校の普通科へと進学しました。しかし高校で学ぶうちに、人とは違う仕事に就きたいと思うようになり、昔好きだったものづくりについてもっと深く勉強しようと考え、デザインを専門的に学ぶことができる仁愛女子短期大学に進学しました。短大では、1年生の時にグラフィックデザイン、プロダクトデザイン、インテリアデザイン、ファッションデザインの4つの分野の基礎を学びましたが、2年では、この中で最も興味を持ったグラフィックデザインについて学びを深めました。そして、Macを使ったグラフィックデザインの授業や2年間の集大成である卒業制作を通して、雑誌や印刷物などを制作することで自分自身を表現できる仕事に就きたいと考えるようになり、現在の会社へ就職しました。
制作の仕事の場合、クライアントの方と直接お話しする機会は少ないので、自分のデザインした仕事について、営業の方から「評判がよかった」「とても喜んでいただけた」などの声を聞けた時が、この仕事をしていてよかったと感じる瞬間です。また、街中で自分が制作した雑誌やポスター、チラシを目にした時も、自分の作品が世の中に出回っていることを実感できてとても嬉しいです。その反面未熟さゆえに、世の中に出て初めて自分の作ったものが客観的に見え、反省することもあります。この仕事に就いてからは、日々の生活の中でもデザインに関して常にアンテナを張るようになり、街中で目にする制作物も、以前とは全く違う視点で見るようになりました。そうして得た知識や職場の先輩・同僚から受けた刺激を糧に、自分自身が成長していけることも、この仕事の面白さであり、やりがいだと感じています。
仕事で一番大切にしていることは、クライアントの意向をしっかり汲み取って制作するということです。私が勤務している会社では、クライアントとデザイナーが直接打ち合わせをすることは少ないのですが、その分、営業担当との打ち合わせを密にし、クライアントの意向をしっかりと理解した上で、制作にかかるようにしています。また、仕事の幅を広げる意味でも自分でできることを限定せず、どんなことでもチャレンジするようにしています。具体的には、動画やWebページの制作など、今はまだまだ未熟ですが、今後はさらに、いろいろな分野の知識を増やしていきたいと考えています。