自分が幼稚園に通っていた頃から「大きくなったら幼稚園の先生になりたい」と憧れていました。また、母が保育助手の仕事をしていたこともあって、日頃から子どもたちのことをいろいろと話してくれたり、一緒に保育園へ遊びに行ったりする中で、小さい子の世話をするのが好きだと実感し、高校生の時には、子どもと関わる仕事に就きたいと思うようになりました。そうしたことから地元での就職に強い仁愛女子短期大学の幼児教育学科に入学。短大では、パネルシアターやスケッチブックシアターなどを作ることが好きでした。これらの教材は、今の仕事でもとても役に立っていますし、仕事に就いてからは、なかなか時間が取れないので、作っておいてよかったと思っています。今の職場は短大の時に初めて実習した場所でしたので、職場の雰囲気などが分かっていたこともあり、とてもスムーズに、安心して就職することができました。
子どもたちとの関わりを通して、たくさんの笑顔を見ることができることと、一人ひとりの成長を実感できることです。私の作った教材をキラキラした瞳で嬉しそうに見てくれたり、私のピアノで楽しそうに歌ってくれたり。そんな姿を見ていると、私まで元気になります。私は今、満3歳になった子が順次入ってくる満3歳児クラスを担当しています。入園当初は、不安そうな子どもたちが、いつの間にか友達と一緒に楽しそうに遊べるようになっていく姿を見ると嬉しくて思わず微笑んでしまいます。また、少し前まではできなかった洋服のファスナー上げができるようになったというような小さなことでも、私にとっては本当に嬉しく思える瞬間です。保護者の方とのやりとりの中で、「毎日喜んで幼稚園に行っています」と言っていただけたり、子どもの成長を一緒になって喜べたりする時にも、やりがいを感じています。
笑顔でいることはもちろんですが、子どもたちと生活する中で、一緒にいろいろなことを経験し、その中で感じたことを、私自身、素直に表現するようにしています。子どもたちは、嬉しいことや悲しいこと、やっていいこと、いけないことなどを大人の表情や態度から学んでいきます。ですから、身近な大人である私たちが、感じたことを表現することはとても大切です。また、年齢に合った教材を選び、遊びの中に取り入れていくことや、保護者の方と信頼関係を築くために、園での様子を連絡帳を通して伝えたり、ご家庭での様子を聞いたりなどして、コミュニケーションを取ることも大切にしています。