2025.09.18
入学・地域支援課 地域連携室 [2025.09.18]
本学では、保育現場の現状や課題を考え、乳幼児期の教育の充実及び保育者の資質向上を図ることを目的とした公開講座を毎年実施してます。今年度は、福井市の「公私立合同主任保育士・主幹保育教諭等研修会」と共催で実施。約100名の保育関係者の方にご参加いただきました。
今回のテーマは、
『指導計画・記録内容と日々の保育実践とのあいだ~ICT活用が当たり前になって見えてきた課題~』
保育現場においてもICT導入が進み、パソコンやタブレットを用いたデータ入力、という操作が一般化しつつあります。昨年度のデータを参照しながら文章を修正したり、プルダウンリストのなかから項目を選択して入力したりするなど、これまで手書きですべて綴っていた時代と比べれば便利で、時間短縮にもつながっています。
今回の講座では、こうした新たな記述方法・記録方法が普及することで、目の前の子どもたちの生活をそのとき感じたように「書き留めるという経験」が軽視されていることに注目し、AI時代到来というなかにあって、保育者の「書き留めるという経験」の重要性について、参加者のみなさんに考えていただきました。
▼当日の様子をお届けします▼
【参加者の気づき】
・何が大切なのか何のためのICTなのか考えて活用していくことが大切だと感じた。時代にそいつつ、保育の専門性を高めていくことが大切だと感じたので、園の実情に合わせて精査していくきっかけにしたい。
・保育の根幹をゆるがさないようにしながらも、業務の削減というとても難しい課題を投げかけられたように感じるので、早速園に持ち帰り話しあいたい。
・私たちの基本はこどもの姿を見取って、関わり、共に成長していくことなので、そのためには何が大事なのかを考え、その大事なことをICTやAIに任せていいのか適切に判断していきたい。
・AIの機能によって、今までの業務がとても簡単にできることも 知ったので、上手に利用していきたい。
"ICTの普及により確かに何かと便利になった。だけど、本当にICT任せでいいのか?"
そんなモヤモヤとした感情が、参加者みなさんの共通の悩みのように感じました。
この研修で得た知識が各園で活かせることを願っています。
ご参加いただきありがとうございました。
仁愛女子短期大学では、生活に役立つ講座や、親子で楽しめる講座など、毎年多くの講座を実施しています。
◎仁愛女子短期大学公開講座
おかげさまで今年度は多くの講座がすでに定員に達しております。
今後とも、みなさまのご参加をお待ちしております。