前回(マイプロジェクト、ネパールからオンラインで授業!?)は、マイプロジェクトという1年生向けの授業で、ネパール(ヒマラヤ山岳地域)からのオンライン授業について紹介しましたが、その続編です!
(ヒマラヤ山脈山中の小中学校からのながめ)
澤崎研究室では、これまでも、ヒマラヤ山岳地域での地震や洪水の被災者に対する日本からの衣類配布や、小中学校での教育サポートなどのボランティア活動を行ってきました。2017年、2018年には本学の学生たちも参加しての教育ボランティアや交流活動も行ってきました。
(山の小中学校での算数の授業の様子)
2024年11月に、フクミラ(フクのミライを創るプロジェクト)の一環として、ネパールの日本語学校等で、国際交流・国際協力活動、そして、環境啓発教育の可能性調査を行いました。これまで、仁愛女子短期大学の澤崎敏文教授(福井大学客員教授)が、ヒマラヤ山岳地域での地震や洪水の被災者に対する日本の古着(新品も含む)配布や、小中学校での教育サポートなどのボランティア活動を行ってきました。しかし、近年急速に都市化が進むネパール・特に首都カトマンズ近郊では、日本でも議論されているような環境問題が顕在化しつつあります。
(街の日本語学校で環境啓発に関する模擬授業)
(日本語学校の先生たちと。布地に印刷され五十音表は学生が作成)
今回の調査・実践活動では、今後の教育分野(サービスラーニング・海外PBL活動)、特に環境啓発教育における国際協力・連携授業のあり方を検討するため、日本からも学生がオンラインで参加し、「フクミラ」に関する授業や意見交換を行いました。この実践は、これまでの海外PBLとしてのサービスラーニングを継続・発展させるための実証実験として、現地の日本語学校と日本からオンラインで接続した学生が交流する形で実施されました。
学生らは、この授業のために、7月ごろから現地日本語学校とオンラインでの交流や打合せをおこない、準備をしてきました。
準備の様子の記事はこちら
(現地の学生たちと、オンラインで記念撮影)
日本から参加した学生は、2024年度前期に福井大学大学院「技術経営のすすめ」で実施されたフクミラプロジェクトのワークショップにも参加した学生達で、日本のマナーをテーマに、ゴミや廃棄される洋服のリサイクルについても議論しました。今後、ネパールと日本双方にメリットのある国際PBL活動になることが期待されます。
YouTube:ネパール、ラムチェ村(山岳地域)、バネパ(街)の日本語学校での連携オンライン授業の様子
※この研究活動等の一部は、JST 共創の場形成支援プログラム JPMJPF2304 の支援を受けたものです。